あなたをこえたくて

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あなたを超えたくて頑張るドワーフ

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キャラボイス追加はメインコンテンツなのか?

こんばんは、イコッサです!

今日はバージョン5から追加されるキャラクターボイスについて色々と語っていこうと思います。

ちなみに『ドラクエのボイスは要らない』とか『ボイスのないゲームなんて古い』とか『キャラのイメージが壊れる』とか…そんな話をする気は一切ございません

 

ドラクエシリーズのボイス追加について

ヒーローズなどの外伝を除き、キャラクターボイスが最初に追加されたのは追加されたのはドラクエ8でしたね。

宣伝のキャッチコピーも『物語は、声を上げて生まれ変わる』でした。キャラクターボイスをとにかく宣伝の目玉にしたいという意思が伝わりますね。

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次にキャラクターボイスが追加される作品はドラクエ11です。最新作なんだから、最初から追加しとけばいいじゃないか…と思わないでもないですね。

昔の作品ならともかく、最新作を新作として出すって…ドラクエもついに完全版商法の仲間入りですね

公式ホームページでもキャラクターボイスのことを売りにしています。

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このように、ドラクエシリーズにおいてはキャラクターボイス追加というのは非常に大きな宣伝効果がある(と開発陣は思っている)ことなのです!

どこかの学園のように、ゲーム1本分レベルの追加内容だと思っていますね。

 

ドラクエ10も当然、超宣伝します

ドラクエ8、11がキャラクターボイス追加をあれだけ宣伝して、廉価版ではなくフルプライスで売るくらいなのです。

当然、ドラクエ10でもキャラクターボイス追加となれば、慣例に倣いものすごく宣伝します。それこそバージョン5のメインコンテンツはキャラクターボイス追加なんだよ!!と言いたげですね。

公式HPのバージョン5情報ではアップデート情報の1番目にキャラクターボイス追加が来ています。

追加パッケージ『いばらの巫女と滅びの神』最新情報 

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情報量も多く、新職のデスマスター追加や、新コンテンツの万魔の塔追加や、新スキルシステムの説明よりもページ内のスペースを多く使っています。

そしてTGS2019の速報記事でも、1番最初に紹介するのはやっぱりキャラクターボイス

『いばらの巫女と滅びの神』 最新情報 in 東京ゲームショウ2019

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バージョン5の特設サイトにも当然の権利のようにキャラクターボイスがでっかく扱われております。

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ボイスボイスボイス!!ボイスボイス!!ボイ…ス...!

いや、流石に推しすぎだろ。ここまでやると軽く引くわ。

ドラクエシリーズの開発陣からすればこれが平常運転です。キャラクターボイス追加はゲーム1本をリメイクするほどのビッグニュースなんです。

イコッサとしても、声優目当てで買うという人がいればうれしい限りです。開発資金が増えればもっともっとおもしろいドラクエ10になるかもしれません!

 

DQXのボイス追加の落とし穴

オフラインゲームであるドラクエ8や11と、オンラインゲームであるドラクエ10ではキャラクターボイスの重要性がまるで違うとイコッサは思っています。

ドラクエ8や11は、プレーヤー以外は全てNPCです。このNPCに声が付くというのは、冒険全てに声が付くと同じようなことなのです。

まず序盤からクリア後までずっと戦闘中に声が付きます。さらに冒険中どこでも仲間に話しかけることで、彼らの声を聴くことができます。クリアした後の隠し要素などを遊んでいる時でも頻繁に彼らの声を聴くことでしょう。

オフラインのドラクエシリーズのキャラボイス追加は、ゲーム部分の全てに影響している

ではドラクエ10のキャラボイス追加はどうでしょう?

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ボイスが付くのはメインストーリーのイベントシーンのみ。

ドラクエ10のストーリーをクリアする時間は人によってまちまちだと思いますが、ここにバージョン4.1の古のグランゼドーラ編をクリアするための時間を例を挙げてみます。

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移動だけのシーンは0.5時間、ボスやダンジョンがあるシーンは1時間で計算してみました。

このストーリーは5.5時間としましたが、人によって迷ったりボスに負かされたりすることもありそうなので、メインのストーリーは長めに見積もって10時間としてみましょう。さらに、拡張ディスクに該当するアップデートのストーリーはやや長いので20時間としてみます。

この計算だとバージョン4.0~4.5までの通してクリアした時に必要な時間は、70時間ということになりますね。

バージョン4全体のストーリークリアに70時間もかからないけど、これは人それぞれだしね

バージョン4発売が2017年11月。そしてバージョン5発売が2019年10月。大雑把ですがバージョン4としての期間は1年と10か月です。

その期間の中で、1回しかやらないストーリー70時間のイベントシーンにキャラボイスを追加することがどれだけゲーム全体に影響を与えているんでしょうか?

1日1時間しかプレイしない人でも、8~9日に1回DQ10をやるだけでクリアできるストーリーにキャラボイスを追加することがメインコンテンツ級の扱いになるんでしょうか?

宣伝としては申し分ないキャラボイス。でもゲーム部分への影響って少ないよね…

 

何故こうなってしまうのか?

オンラインゲームのキャラボイスの追加はなぜゲーム全体への影響が少ないのか。それはプレーヤーの遊び方が影響していると思います。

オフラインゲームはストーリーを楽しんだり、やり込み要素を極めたりするものです。その間はずっと旅の仲間や重要NPCと一緒にいるので、声を発するキャラと常に接していることになります。

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しかしドラクエ10ではプレー時間の大半が日課です。聖守護者のようなエンドコンテンツ。邪神や防衛軍のようなハクスラ。職人やキラキラマラソンのような金策が日常のプレイ時間のほぼ全てではないでしょうか?

そして一緒にこれらのコンテンツを遊ぶのはNPCではなく、他のプレーヤーです。アンルシアやメレアーデのような主役級のキャラクターさえ関わりが薄くなってしまいます。

『主役は自分と他のプレーヤー』というのがオフラインのドラクエとの決定的な違いです。NPC達に声がついても、その声はプレイ時間の大半では聞くことすらないんです。

みんなアンルシアに声かけてる?ヒューザに声かけてる?どこのコンテンツで声をかける機会がある?

私は神官とか、預り係とか、魔物管理所の人とかにばかり声かけてるよ?アンルシア?たぶん1年以上声かけてないぞ!?名ありのNPCで一番話しているのはたぶん防衛軍のメルー公です。

自分とNPCとの距離が遠い。プレーヤーとプレーヤーで世界を作るドラクエ10だからこそ、NPC達の影が薄くなります。

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主人公を囲んでいる最も頻繁に接する存在はフレンドなのです。この最も外側に位置するNPC達にチカラを注いでも、その声を聴けるストーリーは全体のプレイ時間のほんの数%しかないんですね。

というかプレーヤー達のキャラクターが濃すぎる。全員ダストンかカンダタってレベルで濃いのしかいない…。

 

なにが問題なのか

ここで問題になっているのはたった1度しかやらないストーリーのイベントシーンという超ピンポイントな場面でNPCに声をつけるというアプデを、バージョン5のメインコンテンツとしてしまっているところです。

ほんのわずかな時間、声優追加の話題は出るでしょう。

しかしストーリーなんてそれこそ数日でクリアできる代物。ストーリーが終わってしまえばいつもの日課やエンドコンテンツやハクスラやイベントといった日常に戻っていくのです。

その日常じゃ声優の声は聞けないんだよね

すぐにキャラボイスの事なんて忘れてしまいます。追加のストーリーが来て『あ、喋るんだっけ?』と思い出す程度でしょう。

つまり何が言いたいかというと…キャラクターボイス追加は費用対効果が悪いかもしれないということ。使い捨てコンテンツならぬ、使い捨てボイス。1回しか聞かないんだからそうなってしまいます。

 

じゃあ、どうすればいいのか

一部のNPCじゃなくて、全部のNPCとプレーヤーに声をつければいいんじゃないでしょうか。普段はしゃべらなくても、戦闘中に掛け声をあげたりすればいいと思います。

しぐさで声を出すのも可愛いと思う。

『そんなお金ないだろ!いい加減にしろ!』って思われそうですね。でもこのイコッサ、解決方法があります。

モンハン語を使えばいいんだよ!!

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今のDQXではNPCに話すと、テキストで色々と話してくれます。この時に一緒に掛け声を出すのがモンハン流。

この掛け声は何でもいいんです。ポイントなのはテキスト通りじゃなくていいということです。モンハンの方では話しかけると『ハーイ』とか『お疲れさん』とか喋るのですが、テキストは掛け声と全然違う長文が表示されます。全然意味を為さない掛け声でもOKです。

ドラクエ10もこれを真似したら、簡単に全NPCに声を追加できます。

優しそうな顔タイプのNPCならこの掛け声とか、ある程度自動的に設定できるので、少ないボイスパターンで多くのNPCを網羅できるわけです。

もちろんプレーヤー側には自分の声を選択させてほしいけどね

 

最後に

長々と語ってしまいましたが、イコッサとしてはキャラクターボイスの追加は大賛成です。それで人が増えるなら嬉しいです。

でも、声追加はバージョン5のストーリからなので、新規さんはしばらくお目当ての声優さんの声を聴けないわけですよね。

いったいどの層を狙ってのCV追加なのか?やっぱり休止者向けのかな?

しかも、声の追加はストーリーのイベント中の主要キャラだけ。プレーヤーのプレイ時間のパーセンテージで言えば、ごくごく少ない時間と言わざるを得ません。

1回きりの使い捨てコンテンツであるストーリーに声をつけることを、まるでメインコンテンツのような扱いでアピールしている運営に少し不安を覚えます。

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多くのプレーヤーが周回性のあるコンテンツに時間を使っている中で、どれだけの引退防止効果があるのか疑問…ということです。

おそらく最初のうちは盛り上がるでしょうが、声優が付いたから引退辞めます!みたいな人って少ないですよね。その声だってストーリー中の1回しか聞けないし。声を聴くためだけに思い出映写機を流し続ける人もいないでしょう。

居たら居たで怖い。

一番怖いのは、オフラインのドラクエのノリでCVを追加して、ものすごいボリュームの新コンテンツを追加したような気分に運営がなっているかもしれない事。それだけがとても怖いです。

CVなんて時間が余ったから付けた程度のおまけ要素なんだよね…?ちゃんと遊ばせてくれるコンテンツをいっぱいいっぱい実装予定なんだよね?お願いだからYESといってよ…