こんばんはイコッサです！
今日はバージョン5も目前という事で今注目されるこの人『大魔王マデサゴーラ』の不思議な行動について考察していきます。
※この考察はバージョン4.5までの情報を元に考察しています。バージョンアップによる新情報で考察に矛盾が生じる可能性があります。
マデサゴーラの不思議な行動とはズバリ『なぜ魔界からアストルティアに来てしまったのか？』です。
魔界からアストルティアに来るには各所にある光の河を越えてくる必要があります。
そしてアストルティア側は魔界勢力の侵略に対して『魔王が光の河を通ることで勇者が誕生する』という防衛策があるのです。
そのため、勇者vs魔王という形は必然でした。
この対抗策として魔界側が打った手が『アストルティア内で魔王を誕生させ、光の河をスルーする』ことでした。
光の河を通らなければ防犯装置は働かず、勇者が生まれません。圧倒的にアストルティアが不利な状況での戦いが始まってしまうわけです。
このプロジェクトは500年前に始まっています。偽りの太陽レイデメダスがアストルティアを襲いましたね。
このレイデメダスは魔王であるネルゲルをアストルティア内で誕生させるための保育器なのです。
そして冥王ネルゲルは500年後についに誕生し、アストルティアを支配するハズ…でした。
しかしここでハプニングが発生。
プロジェクト成功に500年もかけた壮大な計画を進めていたのに、なぜか大魔王マデサゴーラが光の河を越えてきてしまったのです。
その結果、勇者であるアンルシアが生まれ、冥王ネルゲル・大魔王マデサゴーラは仲良く打ち取られてしまうのでした。
マデサゴーラはいったい何を考えていたのでしょうか？
今回の記事では500年前の冥王ネルゲル誕生プロジェクトから本編開始までの歴史を調べ、大魔王の思惑を探っていきたいと思います。
年表
500年前の冥王ネルゲル誕生プロジェクトから本編開始までの歴史はこんな感じです。
この年表を元に色々と考察していきます。
大魔王はいつ来たの？
大魔王がいつアストルティアに来たのかは非常に大切です。
500年前の冥王ネルゲル誕生プロジェクトが発足した際は、おそらく大魔王マデサゴーラはアストルティアに来る予定は無かったはずです。
それか、まだ大魔王になっていなかった可能性もある・・・
その大魔王がアストルティアに来たのが何年かを知ることで、計画を滅茶苦茶にしてまで彼が何をしたかったのか知ることができそうです。
彼が何年に来たかは『勇者誕生のシステム』と『11年前の勇者暗殺未遂事件および現在のトーマ殺害の様子』を見直すとわかります。
11年前のトーマ襲撃の時点では魔王サイドも勇者=トーマだと思っているのです。
これは本編開始直前のグランゼドーラ襲撃でも同様です。
勇者は魔王が光の河を通過した後に誕生します。そのため、トーマが生まれた後にアストルティアに来ていれば、彼を勇者だとは思わないでしょう。
『わし（マデサ）、トーマが生まれた後に来たのに、世間でトーマが勇者って言われてるけど・・・明らかにうそやろ！！』と簡単にバレてしまいますからね。
しかし、トーマが生まれる前から来ていたと考えるのもおかしいです。
もし、トーマが生まれる前にマデサが光の河を超えた場合、本当にトーマが勇者として生まれてしまいますからね。
この矛盾を解決するの答えは一つ。
トーマがまだ胎児として母のお腹にいる時にマデサゴーラが光の河を超えて出現し、その後にトーマが誕生したという流れです。
これなら全部説明できます。
- 魔王不在の中、王妃ユリアがトーマを妊娠する
- 妊娠中に大魔王マデサゴーラが光の河を通る
- 王妃ユリアがトーマを出産する
- 大魔王は自分が来た後に生まれたからには、トーマこそ勇者だと確信
- 魔王が存在する状態で生まれる次の子（アンルシア）が本物の勇者
年表で見ると分かりやすいですが、こんな感じです。
この流れなら大魔王がトーマを勇者として信じていても不思議じゃないです。
もしかして、マデサおじさんって人間の生まれ方を詳しく知らないんじゃないでしょうか？
魔族って強いやつが念じたら魔障からいきなり成体で誕生するイメージがありますよね。あれが常識だと思っていたら勘違いもしますよきっと。
マデサゴーラがアストルティアに来たのは23年前が有力
そして、23年前にマデサゴーラがアストルティアに来ようと思ったきっかけが・・・ありませんでした！！
ごめん、調べても出てこなかったよ。
（ ´；ω；`）
大魔王の目的とは
23年前の流れを詳しく調べたときに気づいたのですが、大魔王が創生の霊核の破片を見つけて手に入れたのは光の河を通った直後のようです。
魔幻迷宮の創生番号に話を聞くと分かりやすいですね。全部教えてくれます。
大魔王の目的も彼らが語ってくれます。
自らの創りあげた偽りの世界で、真の世界を塗りつぶすことに乗りだされる。かの女神の創りし大地を消し去り、自らを創世の大神たらんと欲されたのだ！
新世界の神となる！ってことです。
こうしてマデサゴーラは手始めに自分の理想とする偽りの世界を作ることにしました。
この時はまだ創生の霊核の破片だけでこの計画を成し遂げられると思っていたようです。
いくつか根拠があるのですが、11年前には勇者(仮)トーマ暗殺未遂事件が起きましたね。
少なくとも、この時は勇者を殺そうと思っています。
神の緋石の破壊に勇者の力が必要だと知っていれば、殺そうとはしないはずだから、そこまで知らないということです。
また、12年前にはアラハギーロを襲撃しており、この時にベルムドを王とした偽のアラハギーロの誕生が誕生したと思います。
さらにセレドの町の教会が崩壊したことでリゼロッタら子供が死んでしまった際も、彼女ら子供だけの偽りのセレドの町を作りました。
セレドの事件が何年前に起こったのか不明ですが、死んで歳を取れなくなったリゼロッタと、生きているルコリアの双子が同じ見た目であることから、マデサゴーラは本編開始の数年前までは偽りのレンダーシア作りに没頭していたと思います。
創生番号シリーズも言っていますね。
自分好みのメルサンディ、セレド、アラハギーロを作り、ながめ、楽しんだ大魔王は自らの創りあげた偽りの世界で、真の世界を塗りつぶすことに乗りだす。
こうして偽りのレンダーシアを完成さえたマデサゴーラは冥王ネルゲルと契約し、真のレンダーシアを魔瘴で包み込んでしまいます。
多分、魔瘴で隔離しないと偽りのレンダーシアを、真のレンダーシアに上書きすることができなかったんでしょうね。
大魔王の誤算
大魔王マデサゴーラは創生の霊核だけでこの計画を成し遂げられると思っていたようです。
もしこの計画が成功すれば、勇者アンルシアがいる真のレンダーシアは偽りのレンダーシアに塗りつぶされて消滅していたはずです。
大魔王マデサゴーラは戦わずにして勇者を消す策を用意していた、抜け目のない大魔王だった
しかし、偽りのレンダーシアで真のレンダーシアを上書きしてしまうには邪魔なものがあることに気づきます。
それが人間の神グランゼニスが残した神の緋石です。しかも、これを破壊するのには勇者の力が必要でした。
ネルゲルがエテーネ村を滅ぼし、レンダーシア大陸を魔瘴で覆った後（本編開始）、いよいよ真のレンダーシアを偽りのレンダーシアで上書きしようとした時に気づいた誤算でした。
さぁ、緊急事態発生です！
まずは急いでグランゼドーラ王国を襲撃して、勇者トーマの確保を試みます。
『勇者姫を手に入れるべく』って言わせてますが、この時点ではトーマを勇者だと思っていたくせに、創生番号にはそのことは語らせていません。
思い出映写機で振り返ると、このグランゼドーラ襲撃でゼルドラドが初めて本当の勇者がアンルシアであると気づいたのは確実なんですが、自分の失敗はナイショにしてるのかな？
しかし・・・トーマも、アンルシアもどっちも殺す気満々なゼルドラドですが、勇者を連れて来いって言う命令なのに殺してしまっていいんでしょうか？
予想ですが１回死んで創世の魔力で蘇ったトーマが大魔王の操り人形になったように、死体さえ回収できればいいという算段だったのでしょう。
勘違いされやすいポイント。グランゼドーラ王国への襲撃は、冥王ネルゲルによるエテーネ村滅亡後の出来事。レンダーシア大陸が魔瘴に包まれた影響で時間軸がわかりにくい。
ところで１１年前のホークマンによるトーマ暗殺未遂の時に本当に殺してしまって、火葬にでもされたらどうするつもりだったんでしょうか？
いや、そもそもメラ系で焼き殺そうとしてるじゃん！死体が残らないよこれ！
魔王のプランでは勇者との直接対決をする必要がないですし、１１年間の時点では神の緋石の破壊に勇者の力が必要だと知らないのでトーマに手を出す必要がまったくありません。
たった１匹で勇者を襲いに来るのも変ですし、あれはホークマンの暴走だったと私は思っています。
ゼルドラドによるグランゼドーラ王国襲撃で真の勇者はアンルシアだった事に気づくも、勇者確保には失敗しました。
仕方なく偽のグランゼドーラ王国に魔勇者アンルシアを誕生させて勇者の力の入手に努めました。
魔勇者アンルシアは生まれて１年も経っていないんだよね。偽のグランゼドーラの住民の記憶も後付けだと思う
結果は冒険者の皆さんも知っての通りです。
大魔王の計画はこれ以降ほぼ全てが失敗に終わります。トーマの墓荒らしと、ソーラリア峡谷にある神の緋石の破壊には成功していましたが・・・。
しかし、これだけ計画が失敗してもアンルシア＆盟友との直接対決を制してしまえば大魔王の勝利でした。
マデサゴーラが立てた当初の予定では、戦わずにして勝つ予定だったのですから、本当に用意周到な魔王です。
マデサが芸術家と言われる理由
神の緋石の一件以外は、抜け目のないマデサゴーラですが根本的な疑問が残っていますね。
上で書いたマデサゴーラの計画は全て『創生の霊核の破片』を手に入れることが前提で進んでいるんです。
創生番号に聞いても、創生のチカラの破片を手に入れたのは偶然か、必然かわからないようでした。
運よく光の河を抜けた直後に手に入ったからいいものを、もしアンルシアが勇者として覚醒するまでずっと創生の霊核の破片すら見つからなかったら、どうしたんでしょう。
魔瘴の薄いアストルティアでは魔族が真の力を発揮できませんし、ネルゲルやネロドスのような特殊能力もない、創生の霊核の破片によつパワーアップもない、素の状態のマデサゴーラはアッサリとアンルシアに負けそうですよね。
最初に戦った状態のマデサゴーラ（人型）は既に創生の霊核の破片でパワーアップ済み。素のマデサはあれより弱いはず
これについては仮設の域をでませんが、２パターンあると思います。
１つ目は『創生の霊核の場所を知っていた説』です。
マデサゴーラはとても歴史好きです。5000年前のリンジャハル崩壊の事件すら調べて、偽のリンジャの塔の書物を自分好みの内容に変えています。
時渡りができるエテーネ人を危険視して冥王ネルゲルに抹殺を依頼するのも、歴史知識の多さによるものです。
生まれたばかりのネルゲルは色々とマデサに教えてもらってそうです。…ちょっとかわいい！
これだけ歴史に興味津々のマデサゴーラなら、魔界に居る時も神々の時代の戦いを調べて創生の霊核の場所について検討をつけていても不思議ではありません。
この説が有力な理由として、部下にいる獣魔将ガルレイの存在があります。
彼は悪鬼ゾンガロンと同様に、元オーガで戦禍の邪神の眷属にあたります。
マデサゴーラはガルレイを通して戦禍の邪神から様々な情報を得られた可能性もありますね。
でも上司（邪神）の眷属を部下にするって、仕事やりにくくないんかな？
『勇者不在のアストルティアを攻める』という計画が破綻するの事もガルレイを通して邪神や魔界の神には伝わっていたのかもしれませんね。
絶対納得はしてないとは思いますが・・・。
２つ目は『ただアストルティアに来たかった説』です。
これは創生の霊核の破片を手に入れたのは完全なる偶然という説です。
普通に考えて、冥王ネルゲルが誕生して勇者不在のアストルティアを攻め落とすという計画を壊す必要性なんて、全くないですよね。
仮に創生の霊核の破片の場所を知っていても、冥王ネルゲルがグランゼドーラの王家を滅ぼして、勇者誕生の可能性を潰した後で取りに行けばいいじゃないですか。
これは上の説も若干否定する形になりますが、もしかして大魔王マデサゴーラはあんまり深く考えずにアストルティアに来たんじゃないでしょうか？
なぜアストルティアにきたのかって？来たかったからに決まってるだろーが！！
こういう魔王だったのかもしれません。
マデサゴーラは歴史好きですが、それ以上に自分の趣味を大事にしています。
例えば『夜の神殿に眠れ』で有名になったリインとラウルのその後の話ですが、全く無意味なのに結末を書き換えていますよね。
このような書き換えは至る所で行われていますが、特に魔族サイドが有利になるような要素を付け加えるわけでもなく、趣味の領域です。
そもそも偽りのレンダーシアに人間の街を作る必要だってありません。偽りのレンダーシアの住民は自分が人間だと思っていて、モンスターと戦おうとしています。
わざわざ敵を作っているわけです
素直にモンスターの支配する街をいっぱい作っておけば、その後の５大陸制圧に使えただろうに…
魔界の神である異界滅神ジャゴヌバはアストルティアを滅ぼそうとしているのに、マデサゴーラときたら２０年以上かけてアストルティアの歴史を学び、自分好みの人間の街を作って楽しんでいるのです。
こんなにも意味のないことを全力でやって、楽しんでいる魔族が魔王と呼べますか？呼べない気がしますよね？
こういう人種のことを芸術家と呼ぶんじゃないでしょうか？
２つ目の説をまとめますと、大魔王マデサゴーラは魔界の重要プロジェクトを無視して興味本位でアストルティアに来てしまう。
アストルティアに現れた際、偶然にも創生の霊核の破片を見つけたので、世界というキャンパスに自分好みの偽りの世界を描くことを計画する。
魔界の神々には怒られそうだったが、自分の計画を進めれば一石二鳥で勇者もアストルティアも滅ぼせるので、ノリノリでやっちゃう。
こっちが正しい気がしてきた。私の中のマデサゴーラ像、そのまんまだ！
まとめ
最後に、私の考察を追加した年表を張っておきます。
色々と出来事を整理しましたが、一番損をしたのは500年もの時間をかけたプロジェクトが失敗した、冥王ネルゲルだったんじゃないでしょうか。
冥王ネルゲルからしたら『は？そういう計画じゃなかったでしょ！』と思いつつも、状況的にマデサゴーラの立てた計画に乗るしかなかったんじゃないでしょうか？
マデサゴーラの恐ろしい所は、芸術家肌で自分の趣味を何よりも優先する癖に、その趣味のついでに魔王の使命を全うできるほどの高い能力があったという事ですね。
たったの23年間であれだけのことをやって、もう少しで戦いもせずに完全勝利という場面まで行ったのですから…。
もし神の緋石の破壊計画をもっと早期に進めていれば、ドラクエ10はオープニングの段階で真のレンダーシアが消滅して勇者も消えるという魔族勝利で終了していた
芸術家で、ものすごく能力が高いけど、趣味を優先するあまり計画が失敗するというのがすごいマデサゴーラっぽいです。
カジノでジャックポットしてはしゃぐ様子とか、リーンとラウルをハッピーエンドで終わらせるとか…善悪は抜きにして、とにかく自分の生きたいように生きた魔王でした。
