あなたをこえたくて

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エックス君、大魔王になる!?

こんばんはイコッサです。

バージョン5が発売されてそろそろ3週間になりました。流石にストーリーをクリアされた冒険者も多いのではないでしょうか?

さて、今回のストーリーでとても衝撃的な展開がありましたね。今日の記事はその渦中の人物の話題となります。

この人、エックス君に関わる出来事です。

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いやお前誰だよ!?

もちろんストーリーの根幹にかかわることですので、今回も例によって…。

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え?

記事のタイトルでネタバレしてるって?

・・・(っ'ω'c)そうね

 

大魔王の素質があるエックス君

 ストーリーのおさらいですが、バージョン5.0は大魔王マデサゴーラが死に、大魔王が不在となった魔界を誰が統一するかという話が主軸となりました。

魔物・魔族のリーダーに過ぎない魔王と違い、大魔王は大いなる闇の根源が選ぶ魔界でたった一人の統治者となります。

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大魔王は今まで3人。海運都市ザードの魔王ヴァルザード、不死の魔王ネロドス、そして大魔王マデサゴーラです。

そこで最終選考の残ったのがファラザードの魔王ユシュカ、ゼクレスの魔王アスバル、バルディスタの魔王ヴァレリアでした。

大魔王に挑戦するのは魔王じゃなくてもいい。魔物でも魔族でも、どんな地位の者でもいい。強い者が最終選考に残る。

最終選考を担当するのは最古の魔物である魔仙卿と、魔族の神であるジャゴヌバです。

その結果、3人の魔王は全て大魔王の資格なしとされてしまいました。

しかし、3人の魔王を退けてたった一人大魔王としての素質があると認められたのが元人間で魔族になりたての『エックス君』でした。

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「へぇ~!イイネ!大魔王になっちゃおうかな~!」

ダメー!!!

 

なぜ3魔王は選ばれなかったのか

あまりにも考えられる材料が多すぎて、どれが正解なのか今の段階ではわかりません。

そのため1つ1つ整理して考えていきます。

まずは『歴代の大魔王』の行動を考えてみましょう。

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魔王ヴァルザード、不死の魔王ネロドス、大魔王マデサゴーラの3人の大魔王はいずれもアストルティアに攻め込んでいますね。

上にも書きましたが大魔王はそれまでの地位や名誉など無関係になれる存在であり、それを選ぶのはジャゴヌバです。

当然ジャゴヌバの望む行動を取らない者は選ばれないという事になるんじゃないでしょうか。

3人の大魔王に共通しているのはアストルティア侵略、これはジャゴヌバの意志でもある

今回の場合はユシュカ、アスバルは大魔王のアストルティア侵略の意志がありませんね。

魔仙卿が3人の魔王に質問したのは『迫る大魔瘴期をどう乗り切るか』です。

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ユシュカはアストルティアと友好関係を築き、アストルティアが持つ魔瘴への対抗策を手に入れると答えました。

これは魔瘴石を太陽石に代えるドルワームの秘術や、魔瘴を封じる歌の事だと思われます。

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ユシュカが考える平和的な解決方法は当然、ジャゴヌバの意に沿いません。

ユシュカ、アウトー!

アスバルは優れた魔族だけを選別し、シェルターに避難して魔瘴をやりすごすという策を語りました。

当然ですが、これもジャゴヌバ的にはアウトです。

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残ったヴァレリアですが『比較的魔瘴の弱い土地であるアストルティアを侵略し、魔族や魔物はアストルティアを新天地として生き残る』という考えを持っていました。

これはどうしてダメなんでしょう?

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ユシュカが旧来のやり方と言うように、アストルティアに侵攻するというのは歴代の大魔王のやり方を踏襲しています。

彼女が大魔王になることは自然な気がしますよね。

 

大魔王ヴァレリアで問題なくない?

魔仙卿はヴァレリアが大魔王の資格がないと言いましたが、その理由を考察します。

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ヴァレリアは1000年前の大魔王ネロドスの死後、争いが激化する魔界で育ちました。

子供のころから奴隷のように戦わされ、戦友達も全員死亡と救いのない人生を送っています。

強い者が全てを支配するという思想はここから来ているんですね。

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しかし、自分自身と同じような人生を送らせないため、月明かりの谷に孤児院を建てています。

弱肉強食の姿勢は手段にすぎず、本当の目的は強者の支配のもとで弱者となる者にかつてのヴァレリアのような体験をさせないことにありました。

これだけならば立派な魔王なのですが、彼女の希望であった孤児達が身内の策略で死んでしまいます。

こういう事が起こる世界そのものの憎んでいる節がある

弱者を守るために弱肉強食というスローガンを掲げ、軍事国家を建国した彼女ですが、このような出来事が起こる世界そのものへの憎しみから戦禍を無制限に拡大するという矛盾が生じていますね。

この相反する矛盾を抱えた状態では大魔王になれないのではないでしょうか。

大魔瘴期ではアストルティアも滅びるのでヴァレリアの戦略は成功しない。戦略そのものが間違っているから大魔王の資質なしと判断された可能性もあるにはある。

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矛盾と言えばアスバルもそうですね。

本当のアズバルは階級社会に捕らわれず自由に生きていきたいと思っていますが、実際は母エルガドーラの支配下に置かれて階級社会を推し進めています。

3人の魔王のなかで矛盾を抱えていないのはユシュカだけということになりますね。

このアストルティアへの侵攻』『矛盾を抱えていない事』の2つが大魔王になるために欠かせない条件なら、3人の魔王は揃って失格になると思います。

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魔仙卿は正しいことを言っているか?

上で挙げたアストルティアへの侵攻』『矛盾を抱えていない事』が大魔王になるために欠かせない条件というのは、魔仙卿の言葉をヒントに考察しています。

ですが、私は魔仙卿の言葉は適当なものだと思っています。

魔仙卿による3魔王への評価は『3魔王の生い立ち』『ジャディンの園での行動』『大魔瘴期への対策案』から導き出しています。

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そういう意味ではユシュカは自信過剰の傲慢、アスバルは諦めからくる絶望、ヴァレリアは生い立ちから私憤…それぞれ正しい評価をしている気がします。

しかしエックス君にだけは正しい評価をしていませんね。

ジャディンの園での行動はエックス君の気分次第で変わるため、ころころ行動を変えているのに、どんな行動をしても大魔王の素質ありという評価になります。

これはおかしい!どうみても贔屓!!

私の場合はジャディンの園の魔物を治療して回ったら『弱い魔物を治療したのはイコッサだけ』『その優しさは大魔王の器』とか言われました。

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いや・・・いやいやいや、ジャゴヌバは絶対そんなこと思ってるような神じゃないでしょう!!

むしろ優しさ?なにそれ美味しいの?という感じの神ですよね。

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私が思うに、魔仙卿はジャゴヌバと多少の意思疎通はできても、完全なコミュニケーションは取れないのではないでしょうか。

この後エックス君を魔瘴石でできた神像の前へ案内してジャゴヌバと合わせますが、その結果神像が壊れたり、そこからいばらの巫女が出現する事は予想外だったようです。

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つまり3人の魔王に伝えた『大魔王の資格がない理由』はあくまで魔仙卿がそれらしく言っただけに過ぎないという事です。

ジャゴヌバの正確な意図を読めない魔仙卿が『ああ、この3人は大魔王の資質がないのか・・・じゃあ理由はアレかな~』という感じでそれっぽいことを言っただけなんじゃないでしょうか。

数千年生きている魔仙卿だから人物眼は確かなので、客観的に見て間違ったことは言わないところがまた悪質

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魔仙卿は人間に戻ったエックス君に『人間に戻れてよかったね』といっています。

エックス君を魔族のままにしておきたいジャゴヌバの目論見とは反したことを言ったりと、魔仙卿とジャゴヌバは明らかに別の方向を向いていますね。

 

歴代大魔王をもっと深く考察する

今までの考察は意見矛盾が内容ですが、何か取って付けた感じがありますね。

アストルティアへの侵攻』と『矛盾を抱えていない事』が大魔王になる条件なんていかにも後付けっぽいです。

ジャゴヌバという神がそんな小難しいことを考えているとは思えません。

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これはもう、かつての大魔王達をもっと深く考察するしかありません。

結論から先に言うと『神に至る素質や意志』があることが大魔王の条件だと私は思いました。

ストーリー中で何回か目にした神の奇跡を振り返りましょう。

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まずはネルゲルに殺されたエックス君を蘇らせましたね。この時は5種族神のうちの1人が力を貸してくれました。

そして、オルストフに殺された時もエックス君を再度蘇らせましたね。今回は6人の種族神全員の力を合わせています。

他に生き返ったのはヒメア様くらい。ザオや世界樹の葉があるアストルティアでも完全な死から蘇るのは神の手助け必須。

この時にグランゼニスは言っています。

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人の命は人の意のままにはならないもの。

その命を助けるとは、天の理を覆すこと。

そして神々ならば天の理を動かすことができる。

つまり生命を自由自在に創造することが神としての資質となるのです!!

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女神の光をもつルティアナ、その光を受け継いだ種族神、魔瘴の大元ジャゴヌバと、この世界の力のある神は総じて生命の創造に関わっている

こういう視点で見た時、マデサゴーラはまさに神の資質がありますね。

世界とそこに生きる生命を創造し、女神になり替わろうと企み、成功の一歩手前まで行きました。

もちろん最初からこのような能力は無く、創生の破片を手に入れたことがきっかけですが、そこに至る思想や意志も含めて彼の資質と言えると思います。

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不死の魔王ネロドスも生命を操る大魔王ですね。

部下である魔将12将に命を与え不死の存在にしていますし、キュロノスが見せた別世界では勇者アルヴァン殺害後にも命を与えることで自らの部下にしています。

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女神ルティアナや種族神たちが行う神の奇跡を当たり前のように使うからには、ネロドスも神の資質があると言える

革新的なリーダーのユシュカ、強い魔力があるアスバル、武力に優れるヴァレリアは優れた魔族ですが、マデサゴーラのような大きすぎる野望もありません。

大魔王という肩書を魔族の統治者程度に思っていてはダメという事です。

能力の方でも3人の魔王はネロドスのように神の奇跡に近い特技が使えませんし、特別扱いされて大魔王に選ばれるという事もなさそうですね。

魔族の統治者ならジャゴヌバに選ばれなくても、自力でなれるわけですからね。

大魔王は魔王のような『すごく優秀な一般人』程度のスケールでは務まらず、それを超えた存在にならなければいけません。

彼ら3人の魔王が大魔王の素質なしと言われたのは『神となる意志や素質がない』という事なのです。

5000年の時を超えて様々な時代を見たエックス君は、世界を見る視点も普通の人間と違うはずなので、そういった資質もありそうですね!

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なぜジャゴヌバが大魔王にこのような資質を求めるかというと、話は6000年前に遡ります。

当時、災厄の王が世界を滅ぼしました。

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ジャゴヌバは『これで勝った!』と思ったはずです。

しかし、少数の5種族が宇宙に逃げるというゴフェル計画により生き延びて、再度の繁栄を見せました。

どうやっても滅ぼせそうになりアストルティア勢に対しジャゴヌバは方針を変えて、魔界から神を生み出し、女神の代わりにアストルティアを支配することにしたのではないでしょうか?

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アストルティアのルールで戦っていてはどうやっても女神の勢力に勝てないのなら、アストルティアの神の座を奪い、その世界のルールや常識から変えるしかないということです。

海運都市の魔王ヴァルザードが初の大魔王となったのは3000年前~5000年前ですが、災厄の王襲来が6000年前なので年代としても矛盾はありません。

 

主人公の大魔王の素質とは

私は先ほどジャディンの園の問答は基本的に無意味だと書きました。

それはジャディンの園の出来事を見ているのは魔仙卿で、ジャゴヌバではないからです。

ではジャゴヌバは何を見ていたかというと、エックス君の中にある女神の光を見ていたんですね。

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  • ネルゲルに殺され生き返った時の転生先となる種族神の光
  • 盟友として覚醒したときのグランゼニスの光
  • オルストフに殺されたときの6人の種族神の光

 この3つの光がエックス君の中には宿っています。

光、光と口うるさく言っているが、光=女神の光。女神の光とは創生の力のことなので、神の力と同じ意味を持っている

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種族神に生み出されてから何世代も重ねてきたアストルティアの住民と違い、エックス君の光は神から直接受け取ったものですね。

グランゼニスの光を持っているアンルシアでさえ、エックス君ほど多くの光を持ってはいません。

この類まれな神の資質を持ったエックス君を見てジャゴヌバはこう思ったはずです。

この者が持つ女神の光を反転させれば、強大な邪神となり女神になり替わる事すらできるかもしれない

ジャゴヌバの魔瘴と女神の光は陰と陽の関係ですが、それを反転させる秘術がドルワームにありましたね。

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当然神であるジャゴヌバにも同じ様な術が使えたはずです。

体に宿る女神の光までは魔瘴に変化させられないという点で不完全ですが、魔族であるユシュカが似たような術を使っていますからね。

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もしも体に宿る女神の光まで魔瘴に変化してしまったら、エックス君が死んだ時はナドラガ神に匹敵する大量の魔瘴が溢れてくると思います。

 

もしあの時負けていたら

ジャゴヌバはエックス君を見て『こいつ、大魔王にしてアストルティアを支配させたろ!』と思っている時、とうのエックス君はのんきなものでした。

魔族に変化した体を元の人間に戻してもらえるかもしれないと、ウッキウキでジャゴヌバに会いに行きます。

人間に戻りたいエックス君に、ジャゴヌバは言います。

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5000年の時を超えた赤子が、果たして今を生きていると言えるのか?

ネルゲルに殺され別種族として転生したとき、本当に魂は自分のものだったのか?

神であるナドラガさえ殺した者が、果たして人と言えるのか?

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その醜き姿こそが、貴様の魂のうつしみなのだと。

これは5000年もの時を超え、さらには2度の死を神の奇跡で乗り越え、ついには神であるナドラガを倒したエックス君の魂は既に変質して人を超えている。

その魂には魔族の姿こそがふさわしいと言っているのです。

そして襲ってくるのですが、この理由は明らかですね。

大魔王にするために襲ってきてるんだよ!

エックス君からすればワケがわからなかったと思います。

人間に戻してくれないだけでなく、既に魔族なのに『魔族の姿こそがお前の本当の姿なのだ』といって、いきなり襲ってくるわけです。

しかし、ジャゴヌバからすれば鴨がネギをしょってきたようなものです。

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外見は魔族ですが、体の中にあふれる女神の光を完全に反転させて、大魔王にしようとしていたという事なのです。

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ラストバトルで負けていたら、本当に大魔王にさせられていた可能性がある

そうなった時、オープニングムービーで流れたあのシーンが気になりますね。

アンルシアと戦っていたあの鎌をもった男は誰でしょうか?

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冗談抜きで、エックス君が大魔王となってアンルシアと戦う可能性もありそうですね!