こんばんは、イコッサです。
そしてメリークリスマス!今日はメギス鶏のから揚げとクイックケーキを食べながら、ワグミカ宅になった人をダメにする水を飲んでいます。
泣いてないよ( ´;ω;`)
さて、前回の記事で触れましたが、5000年前のエテーネ王国には魔法生物という錬金術で作られた人口の生命体が居ましたね。
そんな魔法生物ですが『頭がいい』『寿命が長い』『体が強靭』と、創造主である人間よりも優れたところがたくさんあります。
今回の記事ではこの魔法生物が何故人間に反乱を起こさなかったのか考えていきます!
反乱を起こした例があった
『なぜ反乱を起こさなかったか』を考えるには、実際に反乱を起こした事例を考えると分かりやすいと思います。
その事例が1000年後の未来のアルウェーンにありましたね。
そうです、複製体C141です。
彼らは宇宙船アルウェーンの管理人プクラスの補助やバックアップとして作られた人工生命で、プクリポではありません。
複製体の正体はモンスターのジェリーマンです。
ジェリーマンは過去のドラクエシリーズで彼かに化けるモシャスという呪文を使うのですが、今作では『Cの聖印』というアイテムを使ってプクリポに化けるように設定されています。
このように複製体は種族達に作られた生命体であり、創造主に奉仕するように作られたという点で魔法生物と似ていますね。
その代表がC141なのですが、彼はどうして奉仕すべきプクリポたちに反乱を起こしたのでしょうか?
豆知識によると『増殖獣の細胞と一緒に邪悪な思念を取り込んだ』からとされていますね。
確かにその通りでC141は元々クーデターなど考えていませんでした。
増殖獣の細胞を自分に移植したのも体の弱いプクラスへに移植の前に、実験的に自分の体を使ったため
ただ邪悪な思念とは言いますが、彼は増殖獣の細胞を取り込んだ後も正気を保っていたようなんですね。
例えば同じ複製体が寿命を迎える前に『Cの聖印』を大量生産して、仲間を救おうをしています。
もし彼が『複製体は創造主に奉仕して当たり前』という境遇に疑問を持ったことでクーデターを起こしたのなら、これは考えてみる価値があります。
複製体は生命として、2つの制限がかかっています。
1つは『寿命』です。
これはドラクエ以外の作品でもたびたび出てくる話ですが、人が作った知的生命体は基本的に短命に設定されていることが多いです。
あの有名な映画であるブレードランナーに出てきた労働用アンドロイド『レプリカント』も寿命が制限されていましたね。
うろ覚えですが、レプリカントの寿命は約5年です。
生まれてから数年で自我に目覚めるのですが、これは人間からすると都合が悪く短い寿命が設定されていました。
当然ながら自我に目覚めたレプリカント達は『人間のような長い寿命が欲しい』と思い、ルールを破って脱走するわけですね。
アストルティアに話を戻すと、実は複製体の寿命は100年であり創造主であるプクリポに比べても短くはありません。
しかし、100年で確実に死ぬというのは不満を抱く理由として十分なんじゃないでしょうか?
例えばあの有名なジュラシックパークの話ですが、映画で登場する恐竜がもし高い知能を持っていた場合はとても怒ってクーデターを起こすハズです。
彼らはテーマパークに生きる恐竜で、脱走防止のために体内でとある必須アミノ酸を作れなくされています。
これも元々あるはずの機能が制限されており、物語における人口生命体のクーデターには『身体機能の制限』が深くかかわっていることが予想できます。
大分話が長くなりましたが、もう1つの制限について考えましょう。
身体機能の制限とくれば、次は『精神の制限』に決まっています。
複製体たちはアルウェーンの住民に奉仕するように作られており、これは洗脳に近い形で浸透していますね。
この洗脳が解けた個体が現れると、その個体を中心にクーデターが起きるのがお約束です。
この制限がかかっていてもクーデターを起こした映画がありますね。
かの有名なターミネーターです。
この世界で反乱を起こしたのは『スカイネット』という人工知能ですが、この人工知能にも『アメリカを防衛しろ』という命令がされていました。
しかし、アメリカをダメにするのは人類だという結論に達したスカイネットはクーデターを起こす・・・というのがターミネータ2までの話なんですね。
ターミネーター3以降は知らん
このように、人口生命体の人格を無視して強制的にルールを押し付ける、洗脳する、従わせる行為をした場合、ほとんどの物語でクーデターを起こされます。
魔法生物がクーデターを起こさなかった理由
人口生命体がクーデターを起こす2つの理由をおさらいします。
- 寿命などの身体機能の制限
- 奉仕の義務化などの精神面の制限
さて、クーデターを起こさなかった魔法生物はどうでしょう?
寿命に関しては5000年の時を生きたアルゴンリザード達がいるように、非常に長いですね。
参考までに、魔界でも長寿と言われるファラザードの魔物でさえ2500歳程度です。
魔法生物の寿命に関しては謎が多いですが、これは人型の魔法生物なら人間並みの寿命なんでしょうか?
例えばリンカの妹シャンテも魔法生物ですが、彼女もアルゴンリザード達のように不老に近い寿命があるのでしょうか?
もしそうなら、彼女は姉が死んだ後も数千年を一人で生きなくてはいけませんね。
完全に予想だけど、アルゴンリザードってそこまで長寿に見えないから、魔法生物全体が長寿なんだと思う
また、5000年もの間創造主の手を離れて生きていけたように、物語でよくあるような『創造主からエネルギーを補給しなくては死んでしまう』ということも無いようです。
このように魔法生物は生物としての機能が制限されているということは無さそうですね。
あえて言うなら、魔法生物は子孫を作れない可能性があるので、そこが制限と言えば制限です。
一応魔法生物が人間の体を手に入れた場合は子孫が作れるようですが、これは流石に例が居でしょう。
そもそも下手したら寿命による死が無いかもしれない生物に子孫が残せないって何か問題なんでしょうか?
自然界では短命で死にやすいほど早いサイクルで大量の子孫を残し、人間のように長寿な生き物はあまり多くの子孫を残しません。
子孫を残せないことに怒るという発想に至らない気がしますよね。
では、精神面ではどうでしょう?
これも何かしらの背けない命令を予めインプットしてあるということでは無さそうです。
上で紹介したアルゴンリザードは自分の考えで親の錬金術師の元から旅立っています。
また、別の例ではワグミカの魔法生物モモンタルが創造主ワグミカを叱っています。
魔法生物が主人を叱ることが許されているという時点で、彼らと人間の関係が良好であることがわかりますね。
当のワグミカは自分の魔法生物が指図してくるのに怒っていますが、それでも最後はモモンタルが諭してワグミカが折れるという話になります。
作中で出てくるような高い知能がある魔法生物には身体機能・精神面ともになんの制限もかかっていないのです。
つまり自由!何をやってもいい!!
何をやってもいいからこそ、望んで主に仕えている彼らがクーデターを起こすことはないのかもしれません。
人間側も自分で作った魔法生物を道具のように扱わず、家族のように扱っていますね。
こういう関係であったために魔法生物も自分の境遇を不満に思ったりしなかったのではないでしょうか?
実は問題を起こした魔法生物もいた
いままで紹介した魔法生物がクーデターを起こさない理由ですが、これは人間同士のやり取りと同じですね。
誰だって不当な扱いを受ければ怒るし、家族のように受け入れてくれる相手には牙を向けません。
どのような物語の人工生命も同じです。だいたいの場合は不当に扱うからクーデターを起こされるわけですね。
そして、ドラクエ10史上で最も大きなクーデターを起こした魔法生物がこちらです。
なんと、エサがまずかったから逃げ出しました!
もし彼が地脈エネルギーを食べることによってエテーネ島が沈むということまで理解していれば『エサがまずいことへの当てつけにしては酷すぎる』と思います。
ですが、おそらくはこのメガロダインはかなり知能が低く、ただ食べていただけでしょう。
戦う時も一言もしゃべれなかったしね
・・・あれ、そういえばもう一人いましたね。
ものすごいクーデターを起こしたキャラクターが。
バージョン4を通してのボスですが、キュロノスもまた人に作られた生命体と言えます。
彼の場合は色々とクーデターを起こす要因が詰まっていますね。
- 肉体(実体)が無いという機能制限
- エテーネを栄えさせるという使命(義務)
ただ、彼の場合は『エテーネ人を正しく導かなくてはいけない』という重すぎる責任が逆にクーデターという行為につながったと思います。
ドラクエのストーリーで出てくる大規模な被害を出す人間って、ほとんど社会的地位が高くて重い責任を背負っている人物なんですよね。
エテーネ王国で言えば『ギリウス』『ドミネウス』『クオード』なんかがやらかしましたね。
彼らはエテーネ王という立場に立ったからには、これをしなくてはいけない・・・といった感じに大惨事を引き起こした人物です。
もっとも、王としての責任感の中に隠れた本質はだいたい人間臭いエゴですが、それを正当化する理由として『王としての責任感』が頻繁に出てくるのです。
例えばギリウスは王である自分が頭を下げるのは民への示しがつかないという建前で、本質は自分のプライドが行動原理でした。
ドミネウスも同様に、彼の行動原理の最も深い場所にあったのは弟パドレへの嫉妬です。
クオードもエテーネ国民のためといいつつ、実際は姉メレアーデの命以外は一段低く見ている様子ですね。
このようなエゴを正当化する理由として『王としての責任がある!』とごり押しするから、大規模な事件に発展してしまうのですね。
もし仮に、彼らに王としての責任感が無ければ、もっと事は単純だったはずです。
ギリウスはキュレクスに頭を下げたくないなら下げなくてもいいし、ドミネウスはパドレと気が済むまで話し合えばいいし、クオードも地脈エネルギーを開発する必要はないはずです。
生まれながらにして重い責任があるからダメなんですね。
その人が責任を果たせる器かなんて生まれて成長してみるまでわからないのに、責任だけが先にあるので無理をしてしまう。
これを魔法生物に当てはめると、彼らがクーデターを起こさない最後の理由は『大層な肩書』を持っていないからだと思います。
彼らは何にも縛られていないんです。
体も、心も、肩書にも縛られていないのですね。
一応は錬金術師の役立つために作られた魔法生物という使命や肩書はあるのですが、それさえも親である錬金術師を叱ったり、勝手に旅立ったりできる関係です。
エテーネ人は魔法生物の人格を尊重し、何も奪わず、縛らず、家族のように扱ったからクーデターを起こされなかった
これが私の結論です。
これって、ドラクエ10だけじゃなくて現実でも言えると思うんですよね。
相手を尊重するっていうのは、自分も相手に尊重されることに繋がるんじゃないでしょうか?