あなたをこえたくて

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あなたを超えたくて頑張るドワーフ

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温度差が生まれる理由

こんばんは、イコッサです。

今回の記事はDQ10にたくさんいるプレーヤー達の『ストーリーの感じ方の違いはどこから来るのか』について書いていきます。

前回の記事ではクオードについて書くと言いましたが・・・それにはこの考えが必要だと思いましたので、こっちを先に書きます。

 

愛着のある種族がプレーヤーによって異なる

私達プレーヤーはゲームを開始してすぐに5種族(私ならドワーフ)に転生し、プレーヤーによってはずっと5種族の姿のままゲームを遊びます。

こういう人は5種族に愛着があると言えそうです。

国勢調査でも人間の姿で過ごしているのは全体の25%くらいという結果が出ており、DQ10のプレーヤーの多くは5種族の姿に愛着があります。

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すぐ人間に戻るプレーヤーは人間に愛着があると言えそうですが、流石に人間の次くらいには転生先の種族が選ばれると思います。

表でまとめるとこんな感じになります。

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ここで問題になってくるのはずっと5種族のままでいるプレーヤーです。

彼らは人間の姿でいる期間が非常にも短く、人間にまったく愛着が無い人もいます。

これがストーリーの感じ方や温度差に影響しているのではないでしょうか?

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例えばずっとドワーフでいる私はバージョン4.3のウルベア地下帝国側とガテリア皇国にすごく感情移入しますね。

さらに、私が人間という種族に全然興味なかった場合、事情があってもドワーフ側を滅茶苦茶にしたクオード側には冷たくなってしまいます。

ドワーフ側には感情移入するのに、クオードのことは事務的に捉えてしまうわけですね。

例です、クオード(人間)もちゃんと好きだよ

これはもちろん逆の事も起こっています。

ドワーフに関心が無く、人間に愛着がある場合はクオードの方に感情移入します。

その場合はクオードのやった事を同情的に見る傾向が強くなるのではないでしょうか?

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これらの『温度差』は私達が最初に選んだ種族の違いや、人間で過ごすか過ごさないかによって生まれているのではないかと思います。

 

実際にアンケートを取ってみた

選んだ種族の違いがストーリーの感じ方に影響を与えているかを知るために、ツイッターでアンケートを取ってみました。

ご協力ありがとうございました。

ちょうと200票はいっていてキリがいいですね!

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私が一番違和感を感じたのは、ウルベア&ガテリアを滅茶苦茶にしたクオードに主人公が難色を示さずアッサリ協力する場面です。

特に私は種族がドワーフですから『え?普通そうはならないでしょ?』という場面でした。

こう思うのは私がドワーフだからなのか非常に気になり、皆様には調査に協力してもらったわけですね。

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まずは全体で見た場合ですが、ほぼ五分でした。

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これは予想通りです。

むしろクオードに同情的な人の方がもっともっと多いと思っていました。

そのくらい当時の『おはなし感想広場』には彼に対して同情的な見方が強かった気がするのです。

次は回答者をドワーフに絞ったアンケート結果です。

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ドワーフに限ると全体の2/3がクオードに協力することに違和感を覚えているようです。

ちなみにドワーフの回答者は200人中27名でした。

私のツイッターを見てくれる人のドワーフ割合は13%くらいらしい

やはり少数種族ですので、ドワーフの意見が全体のアンケート結果に影響しているというワケでは無さそうです。

次はドワーフを除外した場合のアンケート結果です。

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ドワーフを除外すると五分の割合に戻ります。

やはりドワーフだけが過半数を上回っており、他の種族を選択したプレーヤーよりもクオードに素直に協力できない心境だったと言ってよさそうです。

選んだ種族が『ストーリーの感じ方や温度差に影響を与えている』部分はありそうですね。

 

どの種族でもストーリーは共通

DQ10はオンラインゲームですので、ストーリーはマルチエンディング形式にできません。

そこで問題になってくるのが上で紹介した『プレーヤーによって愛着を感じる種族が違う』ことです。

アンケート結果を見ると分かるのですが、全ての種族が感情移入して楽しめるようなストーリーを作るのは難しい事がわかります。

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割合で言えば人間で過ごすプレーヤーの数が多いので、言い方は悪いですが人間のキャラクターを贔屓するというのが正解だと思います。

これで損をしていると思うのが、バージョン3の竜族の話です。

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バージョン3はかなりバージョンアップまでの期間が間延びして、おまけにストーリーも『街を救って塔に登って番人を倒して終わり』というほど退屈なものでした。

起承転結で言えばバージョン3.0が起で、3.1~3.3が承、3.4が転、3.5で結という割り振りでしょうか?

とにかく承にあたるバージョン3.1~3.3が長すぎました。

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こういう事があったため、バージョン3の出来については賛否両論あります。

今回の記事のアンケートを参考にバージョン3を見た場合、竜族に感情移入できていないプレーヤーを物語に引き込めていなかったのではないかと思っています。

素直にクオードに協力したくないドワーフ達のようなプレーヤーって、バージョン3のストリーじゃ生まれませんよね。

だってプレーヤーは竜族になれないもん

竜族に感情移入できないまま、兄弟姉妹が気になるからストーリーを追っているという人が多かった気がしますね。

実際は悪くないストーリーだったとは思いますが、プレーヤーが竜族に興味を持つような仕掛けが無かったかな・・・という感じです。

私もオルストフについて調べるまでバージョン3のストーリーは『雑』だと思っていました。

いざ調べると面白かったんですが、わざわざ調べて考察するなんて普通はやりません。

その反省を生かしてか、バージョン5は主人公が魔族になることで『プレーヤーがストーリーに感情移入できない』という問題をうまく解決しましたね。

全プレーヤーを物語に引き込むための工夫です。

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さすがにストーリーに力を入れるというだけはあります!

 

また次回に続く

クオードというキャラからDQ10のストーリーについての話に広がってしまいました。

アンケートまで取ってまた次回に続くんかい・・・と思われそうですが、私にアイデアがある限り続きます!!

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できれば一気に書き上げたかったですが、いっつも長くなるよね~。