この記事はアストルティアの歴史の中で近代の中でも前期にあたる時代の出来事を年表順にまとめたものです。
- 近代とは
- 7500年前:ゼクレス魔道国の建国
- 6000年前:ワラキウスが大魔王に就任
- ●ズムーラ覇王国が魔界南部に登場
- ●2度目の災厄の王の出現
- ●第1次ゴフェル計画
- 5700年前:エテーネ王国誕生
- 5500年前:キュロノスの誕生
- 5000年前:第一次ゴフェル計画終了
- ●海洋都市リンジャハルの勃興
- ●主人公エックス君の誕生
- ●リンジャハルの滅び
- ●ドミネウスが49代エテーネ国王に即位
- ●ドミネウス王の死とエテーネ王宮の消失
近代とは
ここから先は本編開始から何年前に起きた出来事なのか判明しているものをまとめています。
その中でも私が勝手に区切って5000年前のエテーネ王国滅亡までを前期としてまとめました。
7500年前:ゼクレス魔道国の建国
本編の時代では魔界で最も古い国となるゼクレス魔道国が魔界の東部に建国されます。
建国王となったワラキウスは後に大魔王に上り詰めており、ゼクレスの歴史の中で2人いる大魔王の中の1人です。
その後のゼクレス魔道国では14代目のバルメシュケが大魔王になっています。
本編直近の大魔王はマデサゴーラ、ネロドスですので、もしかするとその前あたりがバルメシュケなのかもしれません。
ゼクレス国が7500年前に誕生したのは公式資料を基にしていますが、ゲーム中では1度だけおおよその建国次期を知る会話があります。
もっともっとゼクレスについて知りたい方がいれば、別記事で詳しく書いていますのでこちらも読んで見て下さい。
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6000年前:ワラキウスが大魔王に就任
ゼクレス魔道国の建国王ワラキウスが大魔王に就任します。
彼は初代大魔王ゴダと同様にアストルティアに侵攻を試みますが、その途中で死亡します。
もしここで侵攻に成功していたら2代目勇者がこの時点で生まれていましたね。
●ズムーラ覇王国が魔界南部に登場
後に(本編より4500年前)海運都市ザードに滅ぼされるズムーラ覇王国が南部に建国されます。
●2度目の災厄の王の出現
初代時の王者と引き分けた災厄の王がさらに強くなって出現します。
災厄の王に襲われたのはエルトナ大陸のヤマカミヌ王国でした。
これに国王コウリンとその親友で2代目時の王者であるハクオウ含むヤマカミヌ王国兵が立ち向かいますが、時の王者に敗れ国は滅びてしまいます。
ハクオウの生涯は落陽の草原にある石碑に残されています。
●第1次ゴフェル計画
災厄の王に対抗する手段を失ったアストルティアは別の方法で生き延びる事にしました。
それが各種族100人を天の箱舟(現在の大地の箱舟)に乗せて危険が去るまでアストルティアから避難するというゴフェル計画です。
この計画の中心となったのは遥か未来(本編開始から1000年後)からタイムスリップしてきたプクラスというプクリポでした。
プクラスはこの時代でハクオウの親友になっていたようです。
そして偶然にも彼は未来の世界の危機に対し、父と共に第2回ゴフェル計画の中心人物でもありました。
未来でゴフェル計画に関わっていた経験のある彼だからこそ成功した計画だったのかもしれません。
なお、第1回ゴフェル計画(2度目の災厄の王の出現)が本編開始から6000年前だというのは、彼のセリフから明らかになりました。
TIPS1:天の箱舟と聖天の使い
第一次ゴフェル計画に使われた天の箱舟とはDQ9の世界で空を走っていました。
そのため、宇宙空間に避難できても不思議ではありません。
こうして旧世界であるDQ9の遺産を使い、アストルティアの人々はゴフェル計画を成功させて生き延びました。
役目を終えた『天の箱舟は力を失い大地の箱舟と名を変えた』とされます。
そして天の箱舟の操縦士であった聖天の使いは今でもクリスマスに夢を運んでいます。
なお、聖天の使い(クリスマスイベントの人)はDQ9のアギロという人物です。
彼の事情は非常に複雑ですが、天の箱舟とアギロの2人は元々1つの存在であり、アギロゴスという名でした。
しかもアギロゴスはDQ9の創造神グランゼニスの分身の1人という・・・もう訳が分からない設定になっています。
事実だけ陳列するなら、DQ9の創造神グランゼニスの置き土産により2度のゴフェル計画が成功して世界は助かり、その後は大陸間鉄道によるインフラで世界が繋がり、クリスマスプレゼントも受け取ることができるようになったということです。
よかったよかった^^
TIPS2:取り残された人間達
天の箱舟に乗れる乗客は各種族で100人ずつと少なく、当然ながら避難できない人々の方が圧倒的多数でした。
その中でも人間はゴフェル計画の対象にならなかったため独自の手段で災厄の王による滅びから身を守ったとされています。
今でもどうやって人間が生き延びたかわかっていませんでしたが、アストルティア秘聞録によると種族神グランゼニスが残した神の緋石が守ってくれたようです。
神は偉大!
5700年前:エテーネ王国誕生
6000年前の災厄の王による滅びを独自手段で生き延びた人間はいくつかの部族に別れて暮らしていました。
それをまとめ上げたのが初代エテーネ王のレトリウスでした。
そして、レトリウスの友人であり天才錬金術師のユマテルが国の錬金術文化の基礎をつくります。
さらに宇宙からきた友人であるキュレクスは『未来を見る』という時見を使う事ができたので、エテーネ王国は失敗を予知して回避しながらどんどん発展していきました。
しかし、レトリウスは部族をまとめ上げる過程で死病に侵されていました。
女性の王であったレトリウスは出産間近で生きるか死ぬかの瀬戸際になり、キュレクスが時を操って『レトリウスが死病を受けた』という過去だけを無くそうとします。
この試みは失敗しましたが、レトリウスに時見の力が宿るという予想外の出来事が起きました。
結局レトリウスは病で死亡しますが『死ぬ前に産んだ赤ん坊にも時見の力が受け継がれた』ことで代々のエテーネ王やその親族に伝わっていきました。
これが良い事なのか悪い事なのかは今後の歴史を見れば判断できそうですね。
TIPS:エテーネ王国の誕生年
エテーネ王国誕生が5700年前というのは、ゲーム中に明言されません(※公式資料にて明言されました)
これは本編から5000年前のエテーネ王クオードが『建国の祖の1人であるキュレクスは700年以上前の人物』といっているところから取っています。
クオードはキュレクスをただの人間だと思っていたようですね。
エテーネ王家はキュレクスの時見のチカラを奪ったという都合の悪い歴史を隠していると考えられます。
5500年前:キュロノスの誕生
エテーネ王国の国王に事あるごとに時見を依頼されるキュレクスは、時見に依存してばかりのエテーネ王国に嫌気がさし始め、時身を断ることが増えていました。
これに怒ったエテーネ王国の15代国王ギリウスがキュレクスの時見の力を奪います。
無事に時見の力を手に入れたギリウスはエテーネ王国の首都をキュレクスがいるマデ神殿から、王都キィンベルに遷都しました。
奪った時見の力は王家の温室に時の球根という形で安置されます。後にエテーネルキューブとなる株分けした時の球根の大元です。
時の指針書というシステムが誕生したのも、この時代からだと考えられます。
キュレクスに頼ることなく時見を行うために錬金術で作ったのが時見の箱であり、そこに宿った意思が後のキュロノスとなります。
当初キュロノスはエテーネ人をよりよく導こうとしますが、時見に依存するエテーネ人を見続けるうちに人間に失望していきます。
時見の箱箱に詰められる生まれたてのキュロノスの姿はまるでキュルルです。
時見の箱も、後に出てくるエテーネルキューブも錬金術で作った箱に時の球根から株分けした小さな球根を入れるという方法で作るようです。
未熟な自我のまま、情報だは過多というアンバランスな状態で歪んだ人間ばかり見続けたキュロノスはとうとう全生命体の絶滅を企みます。
キュルルと違い、生まれてすぐ接した親とも言える人間が大外れだったのが後の大惨事に繋がっているのかもしれません。
TIPS:キュロノスはいつ誕生した?
キュロノスの誕生はおそらく5500年前くらいではないかと予想できます。
キュロノスの誕生はゲーム内ではハッキリ何年前かわかりません。
ですが、初代国王レトリウスが5700年前に即位、49代国王が5000年前に即位したという点から15代国王ギリウスの時世はおおよそ5500年前くらいだろうという予想でした。
当然キュロノスが生まれたのも同じ時期になります。
5000年前:第一次ゴフェル計画終了
ゴフェル計画で宇宙に逃れていた5種族がアストルティアへ帰還します。
●海洋都市リンジャハルの勃興
現在のセレドに住んでいた部族が海洋都市リンジャハルを作ります。
そのリーダーはレンダーシア内陸の海の航路を確立した大商人の女性でした。
エテーネ王国と海洋都市リンジャハルの2大王国はどちらも女性が興した国だったことになりますね。
この時期のエテーネ王国は最も栄えていましたが、その実態はキュロノスが完全に王を支配している状態でした。
なお、この時の48代エテーネ王はドミネウスの父親です。
●主人公エックス君の誕生
次期エテーネ王国49代国王ドミネウスの弟パドレとその妻マローネに子供ができます
この子供がエックス君です。
父パドレはエテーネ王国でも随一の時渡りの使い手であり、母マローネも同じく優秀な時渡りの使い手でした。
その2人の力を継いだエックス君はバージョン4で最後の時渡りの使い手として活躍します。
●リンジャハルの滅び
時を同じくして海洋都市リンジャハルにて疫病が発生し、住民の3分の1が死亡します。
エテーネ王国は疫病を直す宝珠をパドレに持たせて使者としてリンジャハルに送ります。
疫病の蔓延した都市に王位継承者第2位のパドレを行かせるとは、ドミネウスのパドレへの殺意の程が分かりますね。
これが功を奏してリンジャハルは数ヶ月かけて危機を脱し、その後急速に発展します。
しかし、宝珠の力に溺れたリンジャハルのリーダー『リンジャーラ』が魔人を召喚し、リンジャハルの民を食らわせて自らの力を強化していきます。
実はリンジャーラはパドレの妻マローネに恋心を抱いてた過去があり、学生時代も常に天才パドレと自分を比較して嫉妬に苦しんでいました。
その劣等感を払拭するために、宝珠の力を悪用します。
そしてリンジャーラの嫉妬を陰で煽っていたのは次期エテーネ王のドミネウスであり、彼も優秀なパドレを疎ましく思っていました。
ドミネウスは時渡りの力が弱く、パドレ(正確にはパドレを王にしようと考えた実の父親)に王位を脅かされた過去あったからです。
こうしてドミネウスの策略によりパドレは再び危険な都市リンジャハルへ使者として送り出されます。
エテーネ王国にまで広がっていた噂が真実だと知ったパドレはリンジャハルの異変を調査し、ついには暴走したリンジャーラと戦います。
パドレは戦いの影響を抑えるためにリンジャーラを連れて異空間に転移し、戦い勝利します。
力を使い果たしたパドレは異空間から脱出できなくなり、思いを込めた記憶の結晶だけを元の世界に送ります。
この記憶の結晶が現在のリンジャハル遺跡でヒストリカが発見したものです。
そして海洋都市リンジャハルもパドレの思惑空しく、戦いの余波で滅亡してしまいました。
この時に消耗したパドレはキュロノスに洗脳されて暗躍していくことになりますが、実はここまで全てドミネウスを陰で操っていたキュロノスの策略でした。
●ドミネウスが49代エテーネ国王に即位
パドレがリンジャハルに出発する際は病床についていた48代エテーネ王ですが、リンジャハルの事件の後に死亡し、49代国王にドミネウスが即位します。
彼はキュロノスが操りやすいように、時見の力を絶対視する性格になるような人生を送りました。
彼は2度結婚し、最初の妻の間にベルマと、2人目の妻の間にメレアーデとクオードを儲けました。
しかし、2度にわたり妻が死に、その死を時見によって予見できなかった経験から、ドミネウスは時見の力を絶対視する性格に変わっていきます。
王となったドミネウスは時見によりエテーネ王国が滅びの運命にある事を知ります。
どうやれば滅びを回避できるかを知るためにはより強い時見の力が必要だと考えたドミネウスは、エテーネの民から時渡りの力を集めることを思いつきました。
そして研究施設である王立アルケミアの所長ワグミカに人間から時見の力を抽出する魔法生物『ヘルゲゴーグ』の制作を依頼します。
ワグミカがこの命令を拒否したため彼女を罷免し、後任にヨンゲを所長としました。
ヨンゲ所長はドミネウスの期待に答えて多数のヘルゲゴーグと、用途不明の強化発展型ヘルゲゴーグを4体作ります。
しかし、エテーネ王国滅亡の原因はヨンゲ所長のペットのメガロダインが大エテーネ島の地脈エネルギーを食い尽くしたことによる地盤沈下でした。
戦力としてヘルゲゴーグを欲していたキュロノスが時見のよって断片的な情報をドミネウスに見せ、上手く彼を操っていたことになります。
●ドミネウス王の死とエテーネ王宮の消失
ヘルゲゴーグがエテーネ王国で起こす事件を調べたのは、皮肉にも事件の首謀者ドミネウスの息子クオードでした。
彼はこの時代に時間移動してきた主人公と協力し父親ドミネウスを追い詰めます。
主人公とクオードは時見の神殿の奥の、時見の祭壇でドミネウスと対決し、これを破ります。
しかし、そこにキュロノスに操られたパドレが現れて用済みになった兄ドミネウスを殺害しました。
肉体を持たないキュロノスは各時代の伝説の魔物の力を取り込んだ肉体を作るため、エテーネ王宮ごと時渡りをします。
こうして5000年前のエテーネ王国の時代からはエテーネ王宮が消失しました。
命の危機に瀕したクオードも偶発的に時渡りの力を発揮することで3000年前のドワチャッカ大陸に時間移動します。